ピコピコハンガー

@close_226のディジタル排泄物

対戦ゲームにおける技術介入度の比重について思うこと

久々のブログ更新。前編だけ書いてほったらかしてる記事が5~6個ある気がするけどまあいいや。

 

対戦ゲームの勝敗を分ける変数には、「運」や「知識」の他に「技術」があるが、その比重はルールによって異なる。(考え方次第で多分他にもある。読み合いを運に含めるかとか)

 

じゃんけんは運の比重が大きい。「グー>チョキ>パー>グー」という相性以上の知識は必要ないし、それぞれの手を出すのも難しくない。

イラスト】じゃんけんの基本ルールと遊び方 | ミックスじゅーちゅ 子どもの遊びポータルサイト

 

 

 

もしチョキを出すのがとても難しかったら、じゃんけん界はパーが強い環境になる。じゃんけんブロンズ帯とかだとチョキを出そうとしてグーが出ちゃうことも多いから、とりあえずパーを出し続ければある程度は勝てる。しかしチョキを安定して出せる相手には勝てないから、シルバー帯に上がることはできない。

 

雑な例だから破綻はしてるけど、こうなるとじゃんけんの技術介入度は今よりも高いと言える。

 

 

 

 

 

 

 

ではここで、グーチョキパーに続く第4の手を考える。名前は本当に何でもいいので「ャヌヱペ」とする。

画像】秋葉原のオタクさん、お面が貰えず中指を立ててしまうwwww:アニゲー速報

ャヌヱペは非常に出すのが難しい。じゃんけんのプロチームに所属している選手でもャヌヱペの成功率は50%行けば良い方だ。器用で知られるあのsakoさんでさえ10回に1回は失敗してチョキになる。

 

出すのが難しい代わりにャヌヱペはとても強力な手だ。グー・チョキ・パーの全ての手に勝ち、さらにャヌヱペで相手のLPを0にした場合マッチに勝利する。

 

ゴールド帯まではャヌヱペを見る機会はほとんど無い。つまりャヌヱペさえたまに出せればじゃんけんプラチナ帯ではノンストップで駆け上がれると言える。そしてプラチナ帯からも、勝敗はャヌヱペの成功率が握る。ャヌヱペを出したプレイヤーが勝ち、失敗すると負ける。

 

 

 

 

 

これだと流石に対戦ゲームの実態からかけ離れ過ぎているので、少しだけマイルドにする。じゃんけんにはャヌヱペの他に20種の手があり、ャヌヱペはそのうち12種に勝ち、6種と引き分け、2種に負ける。

 

ャヌヱペを出すのが絶対の正解ではなくなったが、それでも強力な手であることには間違いない。ャヌヱペを出せる人は、出せない人に比べて圧倒的に有利である。

 

技術が高いプレイヤーが勝ちやすいので技術介入度は高いと言える。けれどこのじゃんけんを面白いと思う人はあんまりいないんじゃないかと思う。理由は色々あるだろうけど、僕は「相手がャヌヱペを出せるかどうかに自分が関与できないから」だと思う。

 

 

 

 

スマブラ】【雑談】カズヤでVIP行きたいんだが→最風強いよなwwwww | スマブラ攻略まとめ隊

(カズヤについてちょっと書きますけど、僕がカズヤを使ってないので間違いがあったらすみません。ご一報ください)

スマブラspにて。カズヤの最風は出すのが難しい。難しいけどその分強力で、即死コンボみたいなものも多分ある。つまり技術介入度は高い。

 

今カズヤが最強キャラなのかどうかは知らないけど、個人的にはカズヤと戦っていてあまり楽しくない。カズヤが強いからではなく、カズヤが最風を出せるか否かに自分が関与できないからである。ずらしとか頑張ったら抜けれたりするんですか?よく知らない。

 

 

 

 

一方で、最近の対戦格闘ゲームでは、技術介入度は下げられているように感じる。

ギルティギア ストライヴ』レビュー:格ゲーコミュニティ発展のために! 間口を広げる一作 - 趣味女子を応援するメディア「めるも」

スマブラ」「ギルティギア」「ストリートファイター」などの最新作では、ボタンを少し早く押しても攻撃が出る(先行入力が効く)し、過去作にあった複雑なテクニックやシステムが撤廃や変更されている場合もある。初心者の参入を見据えた調整だろう。

 

 

僕も格ゲー畑では初心者側の人間なので、個人的には、こういった調整は好きである。少し練習すれば一通りの技は出せるようになり、簡単なコンボを覚えれば対戦の土俵に立てる。負けても「こうするべきだった」と短いスパンで自省し成長できるのが大事な要素だと思う。

 

技術介入度の話は多分ここが焦点になる。「パーを出していれば勝てた」なら良いけど「ャヌヱペを出していれば勝てた」は困る。出したいのに出せないから。やりたいことができないのはストレスである。

 

もちろん、昨今の格ゲーにも難しいテクニックはある。それらを練習して会得したときの喜びもひとしおである。しかし、難しい行動が強すぎると、勝敗の技術介入度が高くなりすぎる。というよりは、技術の介入の仕方が直接的になりすぎる。と思う。

 

この記事にオチはまだない。僕も答えがわからない。高い技術に報酬があるのは当然である。しかし勝敗が「相手が失敗するか否か」に依存するのは非常につまらない。かといって技術介入度を排除すると知識ゲーや運ゲーになる。それも面白くない。

 

皆さんの考えをお聞かせください。駆け足でしたが読んでくれてありがとうございました。